TOEIC L&R TESTでは、リスニングセクションがスコアの半分を占めます。
TOEICで高得点を取ろうとしたらリスニング対策は必須です。
「勉強をしてもなかなか点数が上がらない。」
「TOEICのリスニングの効果的な勉強法は?」
といったように、お悩みの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、TOEICのリスニングの効果的な勉強法を含めた以下の内容でご紹介します。
この記事の内容
- TOEICリスニングの効果的な勉強法
- TOEICリスニングの問題形式と構成
- リスニング対策におすすめの参考書
- リスニング問題が聞き取れない原因
- リスニング基礎力をアップする方法
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TOEICのリスニング対策で効果的な勉強法
TOEICリスニングの効果的な勉強法を以下の5つご紹介します。
効果的な勉強法
- シャドーイング
- ディクテーション
- 公式問題集でリスニング対策する
- 頻出単語の意味や発音を覚える
- TOEICリスニングの音声を聞く
シャドーイング
シャドーイングは、聞こえてきた英語音声の後を追いかけて発音するというもの。
英語を聞き取りながら発音もするので、高度なスキルを要します。
とはいえ、リスニングとスピーキングの両方をトレーニングできるというのが良いポイントです。
英語を正しく発音できるようになれば、リスニング力も上達する傾向にあります。
シャドーイングは、リスニング力を鍛えるのにおすすめの勉強法です。
シャドーイングについて、以下の2つに分けてご紹介します。
- シャドーイングの練習方法
- シャドーイングの注意点
シャドーイングの方法
シャドーイングの方法と言っても、人によってさまざまあります。
あくまで一例ですが、シャドーイングの方法をご紹介します。
シャドーイングの手順
- 英語の音源を用意する
- 音声のみを聞いてみる
- 原稿を見ながら音声を聞く
- 音声に少し遅れて音読する
- 原稿を見ずにシャドーイングする
- 発音した音声を録音する
- 録音した音声を確認する
シャドーイングは、何も見ずに聞こえてくる音声を発音するのが難しいと思います。
スクリプトを見ることができれば、英語が聞き取れなくても音読することはできるはずです。
最初は、すぐにシャドーイングできなくても心配する必要はありません。
スクリプトを見ながらでもシャドーイングの練習を続けることが大切です。
シャドーイングのポイント
- 最初はスクリプトを見ながらでもOK!
- 徐々にスクリプトを見ないでもシャドーイングできるように練習する
- 自分がシャドーイングした音声を録音し発音が正しくできているか確認する
シャドーイングの注意点
シャドーイングするにあたって気をつけた方が良い注意点がいくつかあります。
シャドーイングの注意点
- 理解できる原稿を用意すること
- 海外映画やドラマなどの音源はNG
- 基礎的な英語力は必要なこと
- しっかり声を出して発音すること
- 自分の音声は録音すること
シャドーイングは、聞こえてきた英語を少し遅れて発音するという高等テクニックが必要です。
最初はスクリプトを見ながらシャドーイングを練習することをおすすめします。
とはいえ、スクリプトを見て英語を発音できるぐらいのスキルがあることが前提です。
また、英語を発音するときは、しっかりと声を出すのがポイント。
そして、自分の音声を録音して確認するようにしましょう。
なお、海外の映画やドラマなどを音源としてシャドーイングの練習をするのは避けましょう。
英語のスラングが使われている場合もあり、初心者にとっては難易度が高めだからです。
シャドーイングの注意点を理解した上で取り組むことをおすすめします。
ディクテーション
ディクテーションは、英語リスニングで聞き取った内容を書き留めるトレーニングです。
リスニングした内容を書き留める訳ですから、自分が聞き取れた内容とスクリプトが合っているかを明確にできます。
また、聞き取れていない部分を分析できるというのもメリット。
ディクテーションでは、しっかりと英語の音声を聞き取る必要があるため、リスニング力の向上を期待できます。
ディレクションについて、以下の2つに分けてご紹介します。
- ディクテーションの練習方法
- ディクテーションの注意点
ディクテーションの方法
ディクテーションの方法は、人によってさまざまあると思います。
一例となりますが、ディクテーションの方法をご紹介します。
ディクテーションの手順
- 書き取りをせずに音声全体を聞く
- 一文ずつ音声区切って書き留める
- 原稿を見ずに書き留めた内容を確認
- 原稿を見て合っているか確認する
- 間違っていた部分を分析する
流れてきた英文を書き留めるためには、音声を一時停止する必要があります。
一文ずつ一時停止して、書き留めるようにしましょう。
また、スクリプトを見て答え合わせする前に、何度も繰り返し聞くという方法もあります。
何度か繰り返して聞くことにより、最初は聞き取れなかった部分がわかるようになるかもしれません。
ディクテーションでは、スクリプトを見て答え合わせをしたときに聞き取れなかった部分を分析することが大切です。
分析することにより、自分の弱点や必要な勉強などを知ることができるでしょう。
なお、聞き取れなかった原因について、考えられることは以下のようなものがあります。
- 英単語やフレーズなどを知らない
- 発音が自分の思っているものと違った
- スピードについていけない
- 音の変化により聞き取れなかった
- 冠詞が聞き取れなかった
英語のリスニングが聞き取れない原因は、多岐にわたります。
そもそも知らない英単語や熟語だった場合や、知っていても自分の認識と発音が違う場合などです。
また、英語特有のリエゾンで音のつながりや変化により聞き取れない場合があります。
英語のリスニングはリエゾンも含めて学習するのが良いです。
ディクテーションの注意点
ディクテーションの注意点は、いくつかあります。
注意点をいくつかご紹介します。
ディクテーションの注意点
- 短めの音源を使用する
- 一文ずつで止めるようにする
- 文字をきれいに書かない
- スペルミスを気にしない
- 繰り返し聞きすぎない
ディクテーションでは、書くのが追いつかないからといってすぐに音声を止めないようにしましょう。
一文ずつで音声を止めて書き留めるのが良いです。
また、スペルミスしてもあまり気にしなくても良いでしょう。
ノートもきれいに書かなくてもOK。
聞き取れるようにすることが目的のトレーニングとなります。
また、繰り返し聞きすぎるのも時間がかかるので、3〜5回ぐらいを目安にスクリプトを確認する手順に移るようにしましょう。
TOEIC公式問題集でリスニング対策する
TOEICのリスニング対策をするのに効果的なのは、TOEIC公式問題集を使用することです。
実際にTOEICの問題形式に慣れることができますし、リスニングのナレーター(話し手)が同じなので声に慣れることもできます。
TOEIC公式問題集を使った勉強方法は、以下のようなものがあります。
TOEIC公式問題集を使った勉強方法
- リスニング問題を何度も解く
- リスニング問題の音声を何度も聞く
- リスニング問題の原稿を読む
- リスニング問題の原稿を音読する
- リスニング問題をシャドーイング
リスニング問題を何度も解く
TOEIC公式問題集は、最初に一度自分のスコアを確認するために解きます。
2回目以降からは、満点を目指して何度も解くようにしましょう。
一度解いている問題なので、2回目以降からは簡単に思えるかもしれません。
何度も間違えた問題は、自分の弱点である場合があります。
なぜ間違えたのかを分析し、弱点を無くしていくことが大切です。
リスニング問題の音声を何度も聞く
TOEIC公式問題集のリスニングの音源をスマホで聞けるようにして何度も繰り返し聞くことをおすすめします。
何度も繰り返し聞くことで記憶が定着するからです。
また、TOEIC公式問題集のリスニングのスピーカーは、本番の試験と同じ人なので音に慣れることもできます。
TOEICのリスニング勉強方法として効果的なので、何度も聞くのが良いです。
abceedというアプリの場合、TOEIC公式問題集のリスニング問題を無料で聞けます。
リスニング問題のスクリプトを読む
TOEIC公式問題集リスニングのスクリプトを読むことも大切です。
スクリプトを読んで簡単に理解できない場合は、リスニングで聞き取れても意味を理解できない可能性があります。
また、スクリプトを読んで知らない単語があれば、リスニングで聞いてもわからないでしょう。
TOEIC公式問題集のリスニングのスクリプトを読んで、知らない単語やフレーズなどがないか確認するようにするのが良いです。
リスニング問題のスクリプトを音読する
TOEIC公式問題集のリスニング問題のスクリプトを音読する勉強法もおすすめします。
音読は声に出して読むことなので、英語の正しい発音方法を知らないと正確には発音できません。
自分では読めているつもりでも、ネイティブスピーカーからすると聞き取れない英語になっている場合もあります。
ネイティブスピーカーが聞き取れる英語で発音できるようになると、リスニング力も自ずと向上します。
実際に発音した音声を録音したり、オンライン英会話で講師に確認してもらったりする方法が良いです。
リスニング問題をシャドーイングする
TOEIC公式問題集のリスニング問題の音声を使ってシャドーイングすることもおすすめします。
シャドーイングは、聞いた英語の音声を後から追いかけて発音するトレーニング。
リスニングと同時にスピーキング力も鍛えられます。
まずは、スクリプトを見ながらでもシャドーイングするようにしましょう。
自分が発音できる言葉は、聞き取りやすくなります。
TOEICの頻出単語の意味や発音を覚える
TOEICのリスニングのスコアアップを目指すなら、英単語を覚えることを推奨します。
特に、TOEICの頻出英単語に特化して取り組むようにしましょう。
知らない英単語が多すぎるとリスニングで内容を理解するのが難しくなるからです。
TOEICのリスニング対策では、音を聞き取る練習だけではなく英単語の意味と発音を勉強することをおすすめします。
隙間時間でTOEICリスニングの音声を聞く
TOEICのリスニングの勉強は、耳学できるのが良いです。
「耳学」とは音を聞いて耳だけで勉強することです。
手や目などを使わない勉強法なので、通勤中やランニング中などでもできます。
移動時間や誰かを待っている時間などの隙間時間で耳学をし、効率的に使うのが良いです。
TOEICリスニングの問題形式と構成を知ろう
TOEICのリスニングの問題形式をご存知ですか?
TOEIC L&R TESTは990点満点で、リスニングは半分の495点。
リスニング問題のPartは、以下の4つです。
- Part1:写真描写問題6問
- Part2:応答問題25問
- Part3:会話問題39問
- Part4:説明文問題30問
約45分の合計100問です。
Part1 写真描写問題
写真描写問題は、1枚の写真について4つの説明が英語で流れます。
4つの中から写真の説明に最も適したものを選ぶ問題です。
Part2 応答問題
最初に流れてくる質問や発言に対して、3つの答えが流れてきます。
3つの中から最も適している回答を選ぶという問題です。
問題用紙に質問や選択肢は印字されていないため、音だけで回答する問題となります。
Part3 会話問題
2人または3人での40秒程の会話が流れてきます。
3つの設問があり、それぞれ4つの選択肢があります。
会話文に対しての設問に最もふさわしい回答を選ぶ問題です。
なお、設問と回答の4つの選択肢は、問題用紙に記載されています。
Part4 説明文問題
Part4 説明文問題は、Part3 会話問題と似ています。
40秒程のトークを聞いて、設問に対しての回答を洗濯するという問題です。
回答は(A)〜(D)の4つの選択肢から選ぶというもの。
問題用紙に記載された図や表などを見て回答する問題も2〜3問あります。
TOEICのリスニング対策におすすめの参考書
TOEICのリスニングの勉強をするために、参考書選びは重要です。
リスニングの勉強におすすめの参考書を3つご紹介します。
リスニング対策におすすめの参考書
- 公式TOEIC® Listening & Reading
- はじめて受けるTOEIC(R) L & Rテスト 全パート完全攻略
- TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ
公式TOEIC® Listening & Reading
TOEICのリスニングの勉強をするために、マストとも言える参考書が公式問題集です。
公式TOEIC® Listening & Readingは、本番テストを作る「ETS」により作成されています。
公式問題集のリスニングの音声は、本番の試験と同じナレーターです。
そのため、耳を慣らすという意味でもおすすめの参考書となります。
TOEIC L&R TESTを受ける人にとっては、マストバイですね。
はじめて受けるTOEIC(R) L & Rテスト 全パート完全攻略
TOEIC L&R TESTのリスニングとリーディングをパートごとに解説してくれる問題集です。
各パートごとの特徴や攻略法などを知られます。
特徴や攻略法などを知ることができるため、TOEIC L&R TESTのスコアアップにつながるでしょう。
TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ
TOEICの過去問を分析し、頻出英単語が網羅されている単語帳。
スマートフォンアプリで音声を無料で聞くこともできます。
英単語の発音もアプリで確認できるのがGoodです。
なお、TOEIC対策におすすめの参考書について気になる人は以下の記事をご覧ください。
関連記事
TOEICのリスニング問題が聞き取れない原因
TOEICのリスニング問題が聞き取れないとお悩みの方もいるかもしれません。
リスニング問題を聞き取れないないと、高得点を取るのは難しいでしょう。
TOEICのリスニング問題を聞き取れるようになるには、原因を知り対策するのが良いです。
TOEICのリスニング問題が聞き取れない原因をいくつかご紹介します。
リスニング問題が聞き取れない原因
- 英単語や文法の勉強不足
- 英語の発音を理解できていない
- 聞き取れても意味が理解できない
英単語や文法の勉強不足
TOEICのリスニング問題が聞き取れない原因として、英単語をあまり覚えていなかったり、文法を理解していなかったりすることが考えられます。
自分が知らない英単語が流れてきた場合、意味を理解できません。
また、英単語の発音も覚えておかないと、自分の認識とのズレがあり、知っているのに聞き取れないという原因にもなり得ます。
公式問題集のリスニング問題のスクリプトを見て、知らない英単語や文法が多かった場合は対策が必要です。
英単語や文法を覚え直すのが良いでしょう。
英語の発音を理解できていない
英語の発音を理解できていない場合、リスニング問題を聞き取れない原因の1つです。
例えば、スクリプトを見ると簡単に意味を理解できる場合は、英語が聞き取れないことが原因として考えられます。
英語は音がつながったり違う発音になったりする特性があるというものです。
英語の発音の特性を理解した上で、慣れるようにしましょう。
どういうときに音がつながったり違う発音になったりするのかを勉強するのも良いです。
英語を聞き取れても意味が理解できない
TOEICリスニング問題の音声を聞き取れても意味が理解できないという場合もあります。
せっかく英語を聞き取れる耳を持っているのに、意味が理解できないと問題を正確に解くのは難しいです。
英語の意味が理解できるように、多読トレーニングがおすすめ。
TOEICリスニングの基礎力をアップする方法
「リスニング力ってどうやって高めるの?」
「とにかく聞きまくるしかない?」
といったように思われる人もいるかもしれません。
もちろんリスニングの音源を繰り返し聞くことは大切です。
リスニングの勉強法には、聞くだけの練習以外にも以下のようにさまざまあります。
- 音読
- リピーティング
- シャドーイング
- オーバーラッピング
- ディクテーション
音源を聞くだけではなく、自ら発音したり書き留めたりすることでリスニング力の向上につながります。
TOEICのリスニング対策の効果的な勉強法まとめ
この記事では、TOEICのリスニングの勉強法についてご紹介しました。
TOEICリスニング問題は、全体の50%を占めます。
高スコアを取りたいなら、リスニング問題もしっかりと点数を獲得したいです。
TOEICのリスニングの勉強法には、以下を参考にしていただければ幸いです。
リスニングの効果的な勉強法
- シャドーイング
- ディクテーション
- TOEIC公式問題集でリスニング対策
- 頻出単語の意味や発音を覚える
- TOEICリスニングの音声を聞く
また、TOEICのリスニングを勉強するには、参考書があったほうが効率的です。
TOEICリスニング問題を効率的に勉強して、高得点を目指しましょう。