TOEIC L&R TESTのスコアアップにシャドーイングは有効と言えます。
英語の音声をシャドーイングすることで、リスニング力はもちろんのことリーディング力の向上につながります。
とはいえ、シャドーイングの効果的なやり方や注意点などをまだ知らないという人もいると思います。
この記事では、TOEIC対策のシャドーイング効果的なのやり方やコツ、注意点などをご紹介しています。
TOEIC対策にシャドーイングを取り入れようと検討されている人は、参考にしていただければ幸いです。
この記事の内容
- シャドーイングがおすすめの理由
- シャドーイングのやり方
- シャドーイングのコツ・注意点
- おすすめのシャドーイング教材
- よくある質問Q&A
おすすめのTOEIC対策アプリ
シャドーイングのやり方
リスニング力向上に効果が期待できるシャドーイングのやり方を解説します。
シャドーイングのやり方
- 音声を何度も聞く
- スクリプトを読む
- スクリプトを音読する
- スクリプトを見てシャドーイング
- スクリプトを見ずにシャドーイング
音声を何度も聞く
シャドーイングを開始する前に、まずは対象となる音声を何度も聞きます。
繰り返しを通じて、音声の内容や発話者の話す速度、発音の特徴を把握することが大切です。
また、不明確な部分や難しい単語の発音をメモしておくのが良いです。
スクリプトを読む
次に、対象となる音声のスクリプトを一読します。
英単語の綴りや文法構造に目を通し、リスニングで理解できなかった部分を明確にします。
また、スクリプトを読み英文の意味を理解しておきましょう。
特に難しい単語やフレーズには下線を引いておくと、後の音読の際に注意深く発音することができます。
スクリプトを音読する
シャドーイングを行う前に、音声を流さずに音読します。
初めて音読する英文を発音するのは難しく感じるかもしれません。
回数をこなすことで段々と読みやすくなります。
スクリプトを見ながらシャドーイング
まずは、スクリプトを見ながら音声を流しシャドーイングします。
スクリプトを見ながらシャドーイングは初心者に特におすすめです。
音声の内容とテキストが一致することを確認しながら、発音やイントネーションの練習ができます。
スクリプトを見ずにシャドーイング
一度スクリプトを見ながらの練習を繰り返した後、音声だけを頼りにシャドーイングを行います。
スクリプトを見ないシャドーイングは上級者向けです。
30〜50回と繰り返しシャドーイングすることがポイントです。
英語の音源さえあればできるトレーニングのため、運動しながらでもできます。
TOEICのスコアアップにシャドーイングがおすすめの理由
TOEIC対策にシャドーイングが良い理由について気になりますよね。
シャドーイングを学習に取り入れる前にTOEIC対策におすすめの理由を知っておくべきです。
TOEIC対策にシャドーイングがおすすめの理由は以下のとおりです。
シャドーイングがおすすめの理由
- リスニング力がアップする
- リーディング力の向上にもつながる
- スピーキング力が向上する
- 集中力が身につく
リスニング力がアップする
シャドーイングは、英語の音声を聞き取って発音する必要があります。
聞き取れないと発音できないため、必然的にリスニングに集中することになります。
また、リアルタイムで英語を追いかけることで、細かな発音やアクセントの違いに気づきやすいです。
さらに、日常の英会話やTOEICのリスニングセクションに頻出するフレーズやパターンを身につけることにもつながります。
英語の音声を聞くだけよりも、高い集中力を必要とし耳が慣れるのが速くなる可能性があります。
リーディング力の向上にもつながる
TOEIC対策にシャドーイングを取り入れることにより、リスニングだけではなくリーディング力の向上にもつながります。
具体的には、以下のようなリーディングに関わるスキルの向上が期待できます。
- 英単語やフレーズを覚えられる
- 長文を読むスピードアップにつながる
英単語やフレーズを覚えられる
シャドーイングしながら同時にテキストを目で追うことで、単語やフレーズ、発音なども覚えられます。
また、シャドーイングは同じ英文を何回を繰り返し発音して練習するのが一般的です。
何回も同じ英文を発音することで記憶の定着につながります。
繰り返しの過程で英語の単語や文法構造に対する理解が深まり、リーディング時の解釈がスムーズになる可能性があります。
長文を読むスピードアップにつながる
シャドーイングの訓練により、英文を処理するスピードの向上にもつながります。
流れる英語の音声と同じスピードで発音する必要があるため、英語を素早く理解する能力が鍛えられるからです。
TOEICのリーディングセクションでは、時間制限内に長文を素早く読む能力が必要です。
そのため、英語の長文を速く読むスキルは非常に価値があります。
日常的なシャドーイングの練習により、リスニング力の向上だけではなく長文は速く読む能力アップにも効果が期待できます。
スピーキング力が向上する
シャドーイングは実際に英語を発音するため、以下のようなスピーキング力の向上にもつながります。
- 正しい英語の発音
- リズムが身につく
正しい英語の発音
シャドーイングは、ネイティブの発音の真似することから始まるため、正確な発音を身につけるのに非常に有効です。
継続的にシャドーイングトレーニングすることで、最初は難しいと思っていた発音も自然に口から出せるようになるでしょう。
また、自分が発音できる英語は聞き取りやすくなるとされています。
そのため、英語のスピーキングが上手くなるということは、リスニング力の向上にもつながります。
リズムが身につく
シャドーイングは、英文を聞いた直後に真似して発音します。
英語のリズムやイントネーションを感じながら学べるのが特徴です。
よりネイティブに近い英語のリズムや発音などに矯正される効果が期待できます。
集中力が身につく
シャドーイングは、リアルタイムでの英語の音声を追う必要があります。
そのため、集中力を鍛えるのに最適な練習方法です。
長時間のリスニング問題の集中力を保つための練習にもなります。
TOEICのような120分間の長丁場の試験でも、高いパフォーマンスを発揮できるでしょう。
TOEIC対策のシャドーイングのコツ・注意点
シャドーイングでのトレーニングを効果的にするためにもコツや注意点を抑えておきたいです。
以下のコツや注意点を理解しておくのが良いです。
シャドーイングのコツ・注意点
- 少し簡単なものから始める
- TOEIC公式問題集を利用する
- 同じ教材で練習する
- 原稿を見ないでできるようにする
- 英文の意味も理解できるようになる
- 自分の発音を録音し確認する
- サイレントシャドーイングをする
自分のレベルよりも少し簡単なものから始める
シャドーイングの初心者の人は、自分の英語スキルに合っているか、あるいは少しやさしい教材から始めることをおすすめします。
難しい教材を選ぶと、途中で挫折してしまう可能性が高まるからです。
また、わからない単語があるとシャドーイングのトレーニングをストップさせてしまうことにつながります。
初めは簡単な教材を選び、慣れてきてから少しずつ難易度を上げていく方法を推奨します。
TOEIC公式問題集を利用する
TOEICのスコアアップを目指す場合、公式問題集の音声教材をシャドーイングに活用することが有効です。
公式問題集の音声は、実際のTOEICのリスニングセクションと同じナレーターにより発話されています。
試験と同じナレーターによる音声が収録されているため、試験に直結した練習ができます。
さらに、公式問題集を使用することで、試験に出る頻度の高い単語やフレーズにも慣れることができます。
できるようになるまで同じ教材で練習する
シャドーイングするときは同じ英文を繰り返し練習すること大切です。
初めて聞く英文をシャドーイングしようとすると最初は上手くできないと思います。
とはいえ、同じ英文を何度も繰り返しシャドーイングすることで徐々にスムーズに発音できるようになります。
ほぼ完璧にシャドーイングできるようになるまで同じ教材を使用するのがポイントです。
スクリプトを見ないでできるようにする
シャドーイングはスクリプトを見ずに音声の後に続いて発音できるようになるのが目標です。
最初のうちの慣れない頃には、音声のスクリプトを見て練習します。
徐々に慣れてきたらスクリプトを見ないでシャドーイングしましょう。
耳だけが頼りになりますので、リスニング能力の向上が期待できます。
英文の意味も理解できるようになる
シャドーイングでは、英文の意味を理解することも大切です。
発音やリズムに集中して英文の意味を理解することを忘れないようにしましょう。
リスニングの音声の速さで英語を理解できるようになると、リーディングのスピードアップにもつながります。
シャドーイングをするときには、英文の意味も理解するようにしてください。
自分の発音を録音し確認する
シャドーイングでは、自分の発音やイントネーションの誤りを修正するために自分の声を録音して確認することが有効です。
スマートフォンやPCの録音機能を使用して、シャドーイングの練習中の自分の声を録音し、後で聞き直してみましょう。
音源と自分の声を聴き比べてみることで、発音の癖や改善点などが見えてきます。
声を出せない場所ではサイレントシャドーイングをする
外出中や公共の場所での練習時など、声を出すことが難しい状況でもサイレントシャドーイングできます。
口を動かすだけ、もしくは、ボソボソとつぶやくトレーニングです。
英語を発音するときの口の動きやリズム感を鍛えられます。
TOEIC対策におすすめのシャドーイング教材3選
シャドーイングをするには、音源となる教材が必要です。
TOEIC対策におすすめのシャドーイング教材を3つご紹介します。
おすすめシャドーイング教材3選
- スタディサプリENGLISH
- TOEIC公式問題集
- TED
スタディサプリENGLISH
スタディサプリENGLISH(TOEIC® L&R TEST対策コース)をシャドーイングの教材としておすすめします。
TOEIC L&R TEST対策用に作られており、シャドーイング機能があるからです。
シャドーイング機能では、自分の声を録音できます。
ネイティブと自分の発音を聞き比べられるため、効果的に発音を良くできるでしょう。
自分が発音できる音は聞き取れるとされているため、リスニング力の向上につながります。
TOEIC公式問題集
テキストの教材を利用する場合は、公式TOEIC Listening & Reading 問題集をおすすめします。
実際のTOEIC L&R TESTと同じナレーターにより発音されたナレーションが収録されています。
耳を慣らすという意味でも、公式問題集を利用するのが良いです。
TED
TOEIC対策としておすすめのシャドーイング教材は、TEDの講演動画です。
様々なトピックのTEDトークを無料で聞けます。
加えて、多言語の字幕機能や再生速度の調整が可能なため、学習者のニーズに柔軟に対応します。
公式アプリやYouTube、ポッドキャストからも視聴可能です。
TOEIC対策のシャドーイングに関するよくある質問Q&A
TOEIC対策のシャドーイングに関するよくある質問のQ&Aをご紹介します。
よくある質問Q&A
- シャドーイングにおすすめのYoutube動画はある?
- シャドーイングの回数の目安は?
- シャドーイングが難しいと感じる場合はどうしたらいい?
- シャドーイングは初心者には難しい?
- シャドーイングに必要なアイテムは?
- アプリかテキストどちらの教材がいい?
シャドーイングにおすすめのYoutube動画はある?
YouTubeは英語学習リソースとして非常に豊富で、多くのシャドーイング向けの動画がアップロードされています。
チャンネルや動画を探す際は、「TOEIC shadowing」といったキーワードで検索すると良いでしょう。
シャドーイングの回数の目安は?
シャドーイングは、同じ教材を何度も繰り返しトレーニングすることを推奨します。
初めての教材に取り組む場合、最低でも5〜10回は同じ英文でシャドーイングするのが良いです。
可能であれば、30〜50回と回数を多くこなしていきましょう。
シャドーイングが難しいと感じる場合はどうしたらいい?
シャドーイングが難しいと感じる場合、使用している教材の難易度を見直してみましょう。
自分の現在のスキルに合わない難しい教材を使用していると、挫折の原因となります。
また、シャドーイングの初段階では、スクリプトを手元に置いて見ながら発音するのが良いです。
難しいと感じた際には、自分のペースで練習を進めることが大切です。
シャドーイングは初心者には難しい?
シャドーイングは初心者にも効果的な学習法ですが、難易度によっては最初は難しい感じることがあります。
初めての試みとしては、基本的な日常会話やシンプルなフレーズからスタートすることをおすすめします。
リスニングと発音の基本を身につけることにつながるからです。
シャドーイングに慣れてきたら徐々に難易度を上げていくことで、スキルアップを目指せます。
シャドーイングに必要なアイテムは?
シャドーイングはリスニングの音源があればできます。
また、リスニングの内容を確認するためにスクリプトが必要です。
なお、自分の声を録音して確認するためにスマートフォンやタブレット、PC、録音機などもあれば良いです。
アプリかテキストどちらの教材がいい?
有料のTOEIC対策アプリの場合、シャドーイング機能が付いているものがあります。
例えば、スタディサプリTOEIC対策のアプリでは、録音機能付きです。
録音することで、ネイティブのナレーションと自分の音声を聴き比べて確認できます。
一方、テキストの場合は参考書を手元におきながら、スマホやPCで音源を再生する必要があります。
また、自分の声を確認する場合は、同時に録音する機能も利用する必要があります。
音源の再生・一時的をしながら、録音機能も作動させるのは大変だと思います。
自分の声を録音して確認する場合は、TOEIC対策アプリの利用をおすすめします。
まとめ
TOEIC L&R TEST対策でシャドーイングはおすすめの勉強法です。
シャドーイングは集中して英語を聞くことによりリスニング力の向上の効果が期待できます。
また、シャドーイングを通じて新しい英単語やフレーズを覚えることでリーディング力向上にもつながります。
最初は、スクリプトを見ながらでもシャドーイングを続けましょう。
慣れてきたらスクリプトなしでシャドーイングするのが良いです。
なるべくTOEICに関連する教材を利用したシャドーイングトレーニングすることを推奨します。